新年長のお子様たちは、これからの1年をどのように過ごせばいいのでしょうか?
伸芽会の教室で実践されている教育プランとともに、
ご家庭での取り組み目標を季節ごとに紹介します。
ここでは私たちの「小学校受験のための教育プラン」をベースに、1年間の受験スケジュールをわかりやすく説明します。
11月からスタートして、3月までは基礎の時期。一番最初に身につけたいのが見る力(=観察力)です。あまりひねりのない問題をどんどん解けるようにしていきます。
春休み講習を経て、4月から7月半ばくらいまでが、応用・発展の時期。基礎で培ったものをベースに、ちょっとひとひねりした問題にもチャレンジしていきます。
8月半ばから10月までを実践の時期といい、それまで学んだことを、テンポよくできるようにします。また面接をはじめ、ペーパー、行動観察、制作などを重視します。10月の終わりに最終特訓がありますが、ここでは問題の難度を上げず、むしろ「できた!」という実感を多く与え、モチベーションを高く維持して受験当日に臨めるように指導します。
そして合格できた場合、春まで何もせずに入学すると、せっかく身についた学習習慣がすっかり消えてしまいかねません。小学校生活にそなえて、伸芽会では入学準備(プレブライトコースファースト)コースに力を入れています。それをクリアして、3月までの年長コースの終了と考えています。
冬の目標
子 人と接する場面を活用し、礼儀作法や挨拶など、人前で自分を表現することにチャレンジしましょう。
親 家庭学習の工夫をしましょう。ペーパーは頭の冴えている午前中にすませ、午後や夜は絵を描いたり、巧緻性を高める制作をするとなど。根気が続かないときは、思いきって遊ばせることで一日のメリハリがつくように見守りましょう。
12月
新年長の11月から基礎の時期が始まります。まず、基本姿勢(きちんと座る、集団の中で指示を聞く。自分が使う用具の出し入れ、筆記用具の使い方、指示に対しスムーズに行動する等)を身につけることを目標に、自分で考えて解答する姿勢を養います。
1月
冬休み講習で、新年長の基礎力(10までの計数、観察力、構成、大小弁別、系列完成など)の定着を図ります。また経験から興味や関心を引き出し、集団の中での積極性や発表力、自ら考える力を育てていきます。
2月
新年長前半期の弱点と課題が見えてくるので、アプローチをかけて意識を高めていきます。折る、切る、平面から立体へという制作の基本技能の習得、集団活動では自分の意見を言うこととしっかり相手に伝えること、協調することの大切さを学びます。
春の目標
子 日がのび始めるこの時期に、自分で起きられるように早起きを習慣化しましょう。最初は目覚まし時計を使ってもOKです。
親 自然に触れられる場所や公演を訪れ、春の訪れを意識させましょう。そのときの言葉かけも含めて、親子での会話をどんどん増やしていきたいものです。
3月
春休み講習で、前半期の基礎力(10までの数の操作、位置、対象図形、季節や生き物についての常識、カードを使った構成力)を完成させます。志望校選択においては何ができて、何ができないかを含め、方向性を決める大切な時期です。
4月
年度があらたまり、各実ともに年長となって、自負・自信が芽生えます。そのためどんどんお子様の意欲がふくらんでいく時期にあたります。問題発見力、複数の情報の処理力も育成します。集団でのコミュニケーション力を高める時期でもあります。
5月
受験本番まであと半年。自立心・体力・集中力の向上に合わせ、合理的な思考や推理の力を伸ばします。集団行動では目的のある活動に対し、積極的に意見を出したり約束を守って行動する力を養っていきます。