いよいよ近づく受験本番。受験準備が本格化するなかで、少しずつ不安も高まっているのではないでしょうか?でも、安心してください。皆さんの先輩たちも、そうした不安のなかで見事合格を果たしていったのです。そこで今回は、合格した先輩お母様より、直前準備や当日の対策について「“やってよかったこと”“やればよかったこと”」をお聞きしました。先輩お母様からのアドバイスを力に、合格をより確実にしましょう!
01親子面接・保護者面接
01 親子面接の練習の際、子どもにも面接官役をやらせてみました。親の真剣な顔が面白かったらしく、とても楽しそうでした。子どもの中で「面接は楽しいもの」というイメージができたのでよかったと思います。
想定問題集を作り夫婦で練習しました。夫婦でじっくり話しあうきっかけになり、お互いの回答を理解することで本番でも食い違いなく答えることができました。
CHECK IT!
夫婦の考えを一致させておけば、緊張によるミスも、お互いがうまくフォローすることができますよ。
質問が私から主人に移り、ひと息ついてぼーっとしていたところ「…今のご主人のご意見についてどう思われますか?との質問。ハッと我にかえりましたが、結局聞いていなかったため、何も答えられませんでした。自分が答える番でなくても集中を!
一問一答の練習は、散歩中や入浴中などリラックスした雰囲気の中でやると、子どもの覚えもいいですよ。
極度の緊張から答えに詰まってしまい、1分くらい黙り込んでしまいました…
CHECK IT!
面接の席では緊張するのが普通。こういうときは素直に「すみません。緊張してまして…」と笑顔で言いましょう。黙ってしまうのが一番ダメ!
02 願書の準備
最後に押した印鑑が見事に欠けてしまい、それまでの苦労が水の泡。慎重に、しかも最初に押せばよかったと後悔しました…。
自分たちのアピールだけではなく、受験校の教育方針を十分理解したうえで作成したのがよかったと思います。
子どもが寝静まった夜に、一人瞑想し精神集中したあとで清書。おかげで書き損じもなく、普段よりきれいに書けたと思います。一通しかなかった願書でうっかり書き損じ。慌てて取り寄せ難を逃れましたが、複数枚用意しておくべきでした。
CHECK IT!
書き損じ用に願書のみ別売りしている学校もあります。購入時に尋ねてみましょう。
期限ギリギリに書いて送ったため、コピーを取り忘れてしまい、自分が何を書いたか忘れてしまいました。書いた内容を覚えておかないと面接で失敗します。
CHECK IT!
願書は必ずコピーしておき、面接の前に何度も読み返しておきましょう。
ここがPoint! 失敗しないための願書作成テクニック!
「キレイ」よりも「丁寧」に。
一度書いた原稿は、時間をおいてからもう一度見直しを!
断りがないかぎり、記入日ではなく提出日を。
名前は戸籍通りに(簡易身体にしない)。
枠が広い場合は、必ず鉛筆でうすく罫線を引きましょう(そしてしっかり消す)。
ホワイトで修正するのは誠意に欠ける印象を与えます
手の下に紙を敷き、手の汗で紙がふやけるのを防ぎましょう。
筆記具は慣れたものをかすれ、欠け、薄い、など失敗が多いので慎重に!しっかりとした印影が出る押し方を練習しておきましょう。写真の裏には名前を!
先生からのアドバイス
願書は面接時の話の種になります。話に花が咲く願書かどうかを、伸芽会教師にチェックしてもらうとよいでしょう。また、必ずコピーを取り、自分がその学校に対して何をアピールしたのか覚えておくことも大切。
03 当日の持ちもの 当日の持ちものをすべて入れた「お出かけバッグ」を作り、直前に1カ月間は外出時に必ず持参。どんな状況でも、そのバッグがあれば精神的に安心することができ、試験会場での長い待ち時間を落ち着いて過ごすことができました。
当日、雨の中を歩いて靴下が濡れてしまい、子どもが気持ち悪がってしまいました。着替えをもってくればよかったです。
CHECK IT!
靴下に限らず、おもらしや汗をかいた時に備え、着替えはひと通り持参しましょう。
小型のメモ帳を持っていて助かりました!当日、校内放送や掲示物での指示を書き留めておくことができたので、安心して行動できました。
ゼッケンが大きすぎて角がひらひらしてしまい、動くのに邪魔になりそうでした。安全ピンを持っていけばよかったです。
当日にアンケートを書く際、学校から消しゴム付きの鉛筆を渡されたのですが、その消しゴムを使うと紙が汚れてしまい困りました。消しゴムと書き慣れたシャープペンを持っていけばよかったです。
折り紙やあやとりを持っていくとすごくいいと思います。手を動かすことで親子ともども緊張がほぐれました。
CHECK IT!
折り紙、あやとりなどは、落ち着いて待てるようなら無理に使わせることはありません。持ってきたからといって、強制的にやらせては逆効果。お子さんの様子をよく見極めて。
先生のアドバイス
学校に合わせてそのつど持ちものを揃えるのではなく、どの学校でも対応できるだけの持ちものを常に持参するようにしましょう。あらゆる状況に対応できる、という安心感が緊張を和らげてくれます。また、温かい飲みものや甘いものは、精神をリラックスさせてくれます。
04 会場の服装 着慣れない服では当日に緊張すると思い、受験用に購入した服は模擬テストなどで何度か着させました。着脱の練習もさせられたので、一石二鳥でした。
洋服を選ぶ際は、経験豊富な店員の方のアドバイスがとても参考になりました。プロの意見を聞くのが一番!
当日、晴天から突然の豪雨。傘しか持っておらず、下半身がずぶ濡れに…大きめのレインコートは必携ですね。
寒いかと思い厚着をさせましたが、会場は暖房で暑いくらい。汗をかきすぎて風邪を引かないか心配でした。温度調節できる服装を心がけるべきでしたね。
CHECK IT!
10月、11月の気候は不安定です。夏型、冬型パターンを用意するのが賢明です。
先生からのアドバイス 服装は常識的な色であれば、色などは特に限定されていません。ただし、例年、圧倒的に紺や濃いグレーが多いのは事実です。他と違う色合いの場合、両親の服装が周りと違うことに子どもが違和感を持つようであればマイナス面もありえますのでご注意を。
当日の持ち物リストチェックシート
□受験票 これがなければ受験できません!
□学校の指示があるもの 受験要項は何度も読み返しましょう
□ハンカチ・ティッシュ 基本的なエチケットですね
□着替え(靴下・下着など) 雨天やおもらしなど、何が起きるかわかりません!
□ビニール袋 濡れたものを入れたり何かと重宝!
□雨具 傘を入れるビニール袋(デパートなどで入手)もあればGOOD □飲みもの 温かいものは緊張をほぐしてくれます
□チョコレートなどのお菓子 食べることで落ち着きます。甘いものは脳への栄養に
□ばんそうこう はきなれない靴で靴ずれができることも
□折り紙・あやとり 待ち時間が意外に長くなることもあります
□願書などのコピー 何度も読み直し確認を
□うわばき スリッパが用意されていない学校もあります
□安全ピン・裁縫セット ボタンがはずれるケースもよくみられます □メモ帳・筆記用具 掲示や校内放送など必ずメモ!
05 親子の精神安定法 つい叱りすぎたせいか、間違いを恐れ極度に委縮していた無好き。そこで残り1カ月、ささいなことでも抱きしめて褒めるようにしたところ、当日は伸び伸びと考査に臨めたようです。
CHECK IT!
子どもは、「間違う→叱られる→愛されていない」と誤解しがち。「正解でも不正解でもママはあなたを愛しているのよ」と身体で示してあげることが大事です。
多忙な直前期でも、週に一度のフラワーアレンジメントは「母の受験対策」と思って欠かしませんでした。忙しくても母親のストレス発散の機会は意識的に作ったほうがいいと思います。
直前期、ずっとイライラしていた私。でも、偶然開いたアルバムを見て、「元気で生まれてきてくれたのだから、それだけで十分よね」と、フッと気が楽になりました。
問題を間違え落ち込んでいた娘。そこで「これはね、ロボットしか満点を取れない難問なの。よかったわね、人間と証明されて!」と真顔でいったところ、すっかり信じ込み元気に。早熟な子だったのですが、そのへんはまだまだ子どもなんですね。
CHECK IT!
言葉掛け一つでガラッと変わるのが幼児。どんな言葉掛けが有効か、普段の会話の中でしっかり把握しておくことがポイント。
願書の提出日や受験日程など一通のスケジュールを一枚の大きな紙にまとめ、家に貼っておきました。やるべきことが視覚的にわかると、心にゆとりが生じるのでよかったと思います。
先生からのアドバイス
母親が不安になるのは当たり前。でも、大事なのはそれをお子さんに伝染させないこと。合否は神のみぞ知ることですから、開き直ってどっしりと構え、お子さんを安心させてあげましょう。
06 考査当日の過ごし方
犬のお散歩、お掃除…当日は朝から普段通りに過ごしたおかげで、いつもと変わらない元気さで考査に進めました。ただ、朝食のメニューだけは面接で聞かれることも多いので、さりげなく子どもの好物を揃え、印象に残りやすくしました。
不測の事態に備え、受付の1時間以上も前に会場に到着しましたが、子どもが飽きてしまい対応に困りました。
CHECK IT!
余裕を持ちすぎるのも考え物。普段からのお子さんがどれだけ待てるのか見極めて、それに合わせて到着時刻を設定しましょう。
考査終了後は「どう?できた?」のひとことをぐっと飲み込み、必ず笑顔で「頑張ったね~」と迎えるようにしました。考査について聞いていたら、結局答え合わせをすることになり、次の考査に臨むモチベーションが落ちてしまっていたと思います。
会場内でトイレに。でも混んでいてバタバタしてしまい、余計な気を揉んでしまいました。
CHECK IT!
下見をする際に、駅や公園、コンビニなどトイレの場所もチェックしておき、当日はできるだけ会場の外で済ませてしまいましょう。
先生からのアドバイス
起床時間は試験の時間から逆算して早めに変えておき、子どもの体内時計を調整しておきましょう。また、会場までの道のりは、できるだけいろんなお話をして緊張をほぐすこと。その会話の内容について面接で聞かれることもあります。
07 アラカルト その他 受験対策いろいろ
試験前日になって受験票がないことが発覚!結局発見でき難を逃れましたが…もっと早めに持ち物確認をしておけばよかったです。
CHECK IT!
入試の2日前にはすべての持ちものを確認しましょう。前日では間に合いません!
交通機関は曜日によっても混み具合が違うので、当日と同じ曜日に同じ乗物を使って下見に行きました。おかげて当日の朝も余裕を持っていられました。
直前期、主人が風邪を引き、子どもにうつさないかヒヤヒヤ。子どもはもちろん、家族の健康対策も大事!
普段あまり歩かないため、駅から遠い学校に行った時、子どもが「まだ着かないの!」とふてくされてしまいました。一緒に歩く練習もしておけばいかったです。
家族でとにかく笑うこと!直前期は一緒にテレビを見て、一緒に本を読んで、一緒に踊り、一緒に笑い合いました。
先生からのアドバイス
多忙な直前期でも、親子のふれあいは忘れずに。面接で休日の過ごし方を聞かれることもあります。思い出作りも大切ですよ!
ご父母ができる最高の受験対策とは?
お子さんを信じること。これが究極の直前期対策だと思います。たとえ成績には表われなくとも、子どもは必ず成長しています。どんな形であれ、ご両親の愛情をたっぷり受けてきたお子さんが、成長していないはずはありません。お子さんの成長を信じ、温かい抱擁と言葉掛けで親子の信頼関係を深めていきましょう。試験は、身につけた知識や能力の「量」ではなく、それをいかに本番で発揮できるかで決まります。その際、親子の固い信頼関係があれば、子どもも安心して試験に臨め、身につけた力を十二分に発揮できるのです。いよいよ直前期を迎え、胸中は不安でいっぱいだと思います。でも、もう一度これまでの成長過程を思いだし、お子さんを信じてあげましょう。それが、ご父母のできる最高の受験対策です。
今まで努力してきたお子さんの力を信じて合格を勝ち取ろう
受験本番が近づくと不安になったり、ついカッとなってお子さんを叱りつけてしまったりすることもあるかもしれませんが、受験を目前に緊張してしまうのはお子さんも同じです。
受験期直前は、お子さんの力を信じてじっと見守り、またなるべく早く準備をして、当日、お子さんが“いつも通りの日常”を過ごせることが合格の鍵になります。
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