小学校受験で問われるのは、ご両親の育児姿勢。「合格につながる力」を育てる家庭教育について、伸芽会教師が思いを綴ります。
平成21年度小学校入試まであと1年。お子様を温かく見守りながら、合格へとまっすぐ導いていきましょう。
年中のお子様をおもちのご家庭は、平成21年度入試まで1年を切りました。これから本格的に受験準備を進めるにあたり、お父様、お母様の心構えや、ご家庭で取り組んでいただきたいことをお話しします。まず初めに、小学校選びのポイントです。小学校受験は、高校受験や大学受験と違い、お子様の目指している職業や、得意・不得意といった特性が、まだ明確になる前に受ける試験です。「この子に合っているから」というよりは、「こういう子に育ってほしい」「こういう環境で、このような先生に託したい」など、ご家庭の教育方針や、ご両親が描くお子様の将来像に近い学校を選択されるとよいでしょう。小学校の先生方は、試験を通してご家庭の子育てのあり方を見ています。ご両親の考え方と学校の方針が、同じ方向を向いていることが大事なのです。それから年間スケジュールを作成し、入試までの道のりを把握しておくことも大切です。これからの1年間を、12~3月、4月~7月、8月~11月と大きく3つにわけると、イメージしやすいでしょう。12月~3月は、「試行錯誤の期間」です。「失敗してもいいからやってごらん」と何にでもチャレンジさせ、経験や体験の機会を増やしてあげてください。年長に上がった4月~7月は「実力養成の期間」。心身ともにぐんぐんと成長する頃です。理解力が高まり、語彙も増えてくるので、納得するまで深く考えさせ、お子様の自信につなげてください。8月~11月の「仕上げの期間」は、これまでに取り組んだ問題や課題を反復練習して、実力の定着をはかりましょう。同じ問題でもスピードを速めたり、量を増やすなど、ある条件の中でしっかりできるように仕上げていきましょう。伸芽会では、12月~4月に春期講習、7月~8月に夏期講習を実施しています。次の期間へ移行するときに、集中的に総復習をすることで、これまでの経験を知識として定着させ、持久力を身につけることができます。何はともあれ、受験までの期間はご両親が「焦らない」ことです。幼児期は一人ひとり成長の度合いが異なりますので、「いい点をとらないとだめよ」とお子様を追いつめたり、他のお子様と比べたりしないで、温かく見守ってください。しつけなどでお子様に厳しく接することもあるでしょうが、お父様が叱ったらお母様はやさしく抱きしめるなど、役割を分担するとよいでしょう。また、教育方針や志望校の選択などで、ご両親の間で意見が食い違ったときは、お二人で充分に話し合い、ゆっくり一つずつ解決していってください。お父様はお仕事でお忙しいでしょうが、お母様やお子様を陰でしっかり支え、家族一丸となって合格へ向かっていきましょう。わからないことや不安なことがあれば、伸芽会教師にいつでもご相談ください。最後になりますが、年末年始から春にかけて、クリスマスやお正月、豆まき、桃の節句など、行事やイベントが目白押しです。このような体験を通して、文化を理解したり、時間の流れや季節の移ろいを感じとることができますので、ご家庭なりの工夫を凝らして、お子様と一緒に楽しみながら、たくさんの思い出を作っていってください。