創立1956年 名門小学校受験・幼稚園受験のパイオニア伸芽会
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しんがかい通信 VOL.13|お悩み相談室

受験に関する皆様からのお悩みに、伸芽会のベテラン教師がお答えします。

Qうちの娘は構成や推理の問題が苦手なようですが、日頃からどのようなことに気をつければよいでしょうか。(年長・女の子のお母様より)  

061926A 構成力は、ペーパーも含め、パズルや積み木などを題材に出題されます。要はパーツである部分を全体との関係でとらえられるかということです。これには絵合わせパズルやタングラムで目指す絵や形をつくったり、積み木を並べて遊んだりする創作遊びや模倣遊びの体験量が影響します。分解と構成を繰り返すうちにパーツ一つひとつの必要性に気づき、細かく形や絵柄などに注目する見方が育ちます。積み木やブロックによる、遊びを通して得た感覚があれば、たとえ手にとって動かせないペーパーの出題であってもイメージが浮かぶようになります。推理・思考の課題というと、系列完成、回転や重ね図形、視点を変えてまわりや上からの見え方を問うもの、重さ比べやお話の順番を問うもの、「AはBより大きいけれどCよりは小さい。大きさの順番は?」といった推理力に関する課題があります。これらは、いずれもものごとを筋道立てて考え、論理性をもって解決する力が求められます。本来、幼児の行動は直観力によるところが大きいので、その移行は難しいものです。まずは、ものごとの因果関係を考え、結果を予測するなど、つながりをもって考える習慣をつけましょう。そのためには、「あら、どうしてかしら」と言葉をかけ、考えるきっかけづくりをする必要があります。また、生活のなかでの失敗から学ぶことも重要です。例えば、積み木の片付けで残った大きな積み木が入らず、片付けをやり直す体験なども先を予測する力を引き出すよい機会です。ほかに2枚ずつのTシャツとズボンの組み合わせ方を考えたり、3色から5色の色水を混ぜ合わせるパターンを考えるなど、生活や遊びのなかには機会があふれています。ただ、くれぐれも気をつけてほしいことは、幼児の特性として、論理的に考えてものごとを捉えるのは苦手であることを念頭に、あせらず丁寧に繰り返す場を与えることです。

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