約2カ月後に迫った2009年度小学校入試。不安や緊張が日増しに高まる時期ですね。今回は、直前期や当日の具体的な対策や心構えなど、受験を控えたご家族の市う問に伸芽会のベテラン教師陣が誌上でお答えします。本番で実力を発揮し、最高の結果を手に入れることができるよう、お子様を導いていきましょう。
ペーパーだけにかたよらず、日頃の会話や体験を大切に。
いよいよ小学校入試まで残り2カ月となりました。受験に先立ち、お子様には小学校に入学すると楽しいことがたくさんあると話すなど、期待感を高めてあげ、日々の学習のモチベーションをあげていきましょう。この時期はペーパーの学習にかたよりがちですが、机の上に座るだけが学習ではありません。日頃の親子の会話を大切にし、一緒にお買い物に行くことも貴重な学習の機会になります。お店でお母様の指示で品物をもってくるなど、体験を通して学んだことは、当日のペーパーや個別テストの受け答えにも生きてきます。また、お子様の欠点に目がいきがちな時期ではありますが、長所をほめて、伸ばしてあげることが大切です。失敗を叱られすぎると、当日、ひとつミスしたことで萎縮し、解ける問題も解けなくなってしまいます。まず、ご両親が自分のお子様を信じ、励ましてあげることが大切です。入試が迫り、緊張の続く毎日かと思います。今回誌面で紹介し
たこと以外にも、不安な点がありましたら、伸芽会教師にご相談ください。
入試直前期 心身のコンディションを整え、学習の総仕上げを。
受験を直前に控えたこの時期は、お子様の心と身体の状態に気を配りながら、日々の学習を続けていくことが大切です。苦手箇所の克服に重点を置くよりも、できる問題を多くこなし、自信をつけてあげるほうがよいでしょう。また問題に慣れすぎて、思い込みで解いてしまいがちなので、最後までしっかり指示を聞く練習が必要です。本番までにこれまでの学習の総仕上げを効果的に行い、心身のコンディションを整えていくことが合格の鍵になります。
相談 願書の作成では、どのようなことに気をつければいいですか?
回答 願書はご家庭をアピールする絶好の機会です。早めに入手し、ご両親でよく話しあってから記入してください。伸芽会の担当教師に下書きをチェックしてもらうのもよいでしょう。完成後は必ずコピーをとり、面接前にしっかり読み直すことが大切です。 ここがポイント 「キレイ」より「丁寧」を重視し、必ず見直しを! ホワイトの修正は誠意に欠ける印象を与えます。 記入日ではなく提出日を。 名前は戸籍通りに(簡易体にしない)。 枠がない場合は、鉛筆で薄く罫線を引き、書いた後で消すときれいに揃います。 手の下に紙を敷き、汗で紙がふやけるのを防ぎましょう。 筆記具は慣れたものを。 写真の裏には名前を忘れずに。 学校の教育方針と一致させるよう心掛けましょう。 かすれ、欠けなどは禁物。事前にしっかりと印影が出る押し方の練習を。 相談 入試直前は子どもを叱らないほうがいいのでしょうか? 回答 お子様への接し方に悩む時期ですが、必要だと判断した場合にはしっかり叱ってください。ただ、それを引きずったまま学習を始めると、集中できず悪循環に陥るので、メリハリをつけることが大切です。 ここがポイント 子どもの状態を見極めて叱る 相談 体調管理で大切なことは何ですか? 回答 生活リズムを整えることは大切ですが、体調を気にかけるあまり、過保護になりすぎないように注意しましょう。手洗いやうがいをひとりでさせるなど、お子様自身で体調管理ができるよう促してください。 ここがポイント 子ども自身の自覚を促す 先輩お母様のOK NG体験談 入試直前期 願書の提出日や受験日程など、一連のスケジュールを大きな紙にまとめ、家の壁に貼っておきました。やるべきことがひと目でわかり、心にゆとりが生まれました。 OK 多忙な直前期でも、趣味のフラワーアレンジメントは毎週欠かさず通っていました。母親のストレス発散の場を作ることも大切だと思います。 OK 一通しかなかった願書で書き損じをしてしまいました。慌ててとり寄せ、期日には間に合いましたが、2部以上購入しておくべきでした。 NG 入試直前に主人が風邪を引き、子どもにうつさないかヒヤヒヤしました。子どもだけでなく、家族の健康対策も大切だと痛感しました。 NG