「幼稚園受験は何から始めたらいいの?」と迷うお母様方も多いでしょう。受験のメリット、スケジュール、考査の内容など、幼稚園受験のAtoZをお伝えします。
Q1 幼稚園受験のメリットは? 幼稚園とは、お子様にとって初めての集団生活の場であり、身近な世界をとらえる価値観が形成されるところでもあります。特に私立の園は教育方針をそれぞれしっかりともっているため、ご家庭の教育方針に近い考え方や行動規範などを、園の活動の中で自然と身につけているのです。小学校受験なども視野にいれているご家庭の場合、附属の幼稚園に通うことで、上級校につながる雰囲気を早くから知ることができます。そのため、「できれば小学校より前に」と幼稚園を受験されるご家庭も少なくありません。また、「受験準備そのものが子どもの成長を見つめるよい機会だった」と感じているご家庭も多いようです。
Q2 どんな幼稚園があるの? 大きく分けると、お住まいの近くにあり、広く一般の幼児を受け入れる私立・公立の幼稚園と、国立大や私立大、私立中高に附属している幼稚園のふたつに分けられます。国立大附属は抽選での入試を行う園が多く、通園可能な居住範囲も限られています。また、附属の園のほとんどは共学ですが、女子大・女子中高附属の一部では、女子のみぼ別学もあります。そのほか、キリスト教系、仏教系、神道系の園もあります。 幼稚園の種類 大学・中高附属 国立は保育料が安く、人気。高校、大学までの一貫教育や宗教教育を行う私立も多い。 キリスト教系 教会併設で、シスターが園長を務める園が多い。信仰に基づく教育理念で営まれる。 仏教系 寺院が経営する園が多く、命の尊厳や周りへの感謝の気持ちを育てていく。 神道系 緑豊かで敷地の広い神社の社にある園。自然の恵みに感謝するこころをはぐくむ。
Q3 幼稚園選びのポイントは?
実際の保育では、同年齢の子どもたちに先生が指導しながら歌、遊びなどを行う「一斉保育」と、子どもたちの自発的な遊びを先生が援助する「自由保育」が行われています。まら、モンテッソーリ教育を取り入れている幼稚園では、異年齢の子どもたちをひとつのグループとする「縦割り保育」も多く見られます。まずはご両親がお子様の教育方針や将来についてしっかりと話し合って、卒園後を見据えた園選びを進めていきましょう。 CHECK □ご家庭の教育方針と合っていますか? □教育カリキュラムは確認していますか? □昼食・通園バス・制服などの有無は? □施設や設備の広さ・安全性は? □預かり保育・課外教室は行っていますか?
Q4 受験の条件などはありますか?
「兄弟姉妹の出身園には受かりやすいですか?」「早生まれの子は不利ですか?」などのうわさを耳にされることもあるでしょう。伸芽会で指導し、合格へ導いているお子様のほとんどは、園とご縁のない普通のご家庭です。また、早生まれを考慮して、一部の私立では統計処理を行なったり、国立では誕生日を4カ月ごとに分けて抽選したりしています。不明な点があれば、志望園や伸芽会の先生に相談しましょう。
Q5 どんな準備が必要なの?
首の据わらない時期から幼児教室に通わせていらっしゃるご家庭もありますが、一般的にはお子様がハイハイして動きまわれるようになった頃から入会される方が多いようです。具体的な準備スケジュールとしては、11月の入園試験に向けて、その年の4月頃からインターネットやガイドブックなどで情報を収集し、志望する園の体験入園を始めるとよいでしょう。志望幼稚園の候補がある程度固まったら見学へ行き、教育方針や雰囲気、子どもたちの様子を実際に確認しましょう。9月頃に見学の日を設けている園も多いのですが、なかには6月~7月に見学できる園もあります。入園説明会では、園長先生が方針や教育目標などを説明します。説明会で願書を配布する園が多いので、必ず参加しましょう。願書の提出では、提出方法や提出日が決まっている園もあります。提出した日にすぐ面接などを行う園もあるので、事前の準備などを心がけましょう。
幼稚園受験 スケジュール例
4月~6月 ●情報収集 ●体験入園 □春期講習 □幼稚園別チャレンジテスト
□5月特別講習 など
7月~8月 ●情報収集 ●体験入園 □プレ夏期講習・夏期講習 □幼稚園別チャレンジテスト など
9月~10月 ●幼稚園見学 ●入園説明会 ●願書受付 □入試直前模試 □入試直前講習 □面接講習 など
11月 ●入園試験 ●合格発表 ●入園手続き など