創立1956年 名門小学校受験・幼稚園受験のパイオニア伸芽会
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しんがかい通信 VOL.31|特集 2013年度入試例に見る これが合格の決め手!家庭で身につける5つの良い習慣(2)

3 聞く耳を持つ(人を認め、人から学ぶ) 

考査ポイント 人との協調性 [考査におけるこの習慣の重要性]集団での行動観察において、ほかの子どもたちの様子や気持ちを無視して、自分本位に何かをしてしまうお子さんは歓迎されません。 注意点 自己主張しかできない子は、人と相談せず勝手にどんどん動いてしまい、ほかの子が作ったものを認めない傾向があります。 名門小学校の25年度の具体例 慶應義塾幼稚舎 カプラという積み木で作ったお手本があって、6~7人が一組になってそれと同じものを作る。どのグループが一番早くできるか競争し、最初の勝負がついたら、「じゃあもう1回やりましょう。ただし作戦タイムをあげますからみんなで相談していいです」と言われる。  学習院初等科 グループごとにお店屋さんごっこをする。自分たちが何屋さんになるのか相談し、そこにある工作の道具で品物を作り、店に並べる。  田園調布雙葉小学校 6人一組で、お弁当箱2つに、紙やわた、のりなどの材料で中身を作って入れる。 ADVICE 伸芽会からのアドバイス 自分の意見を言うことは、人の話や意見を聞くこととセットになって、はじめて意味があります。ほかの子の意見を聞かずに自己主張だけする子は、あまり評価できません。自由遊びなどの行動観察の際に、この習慣があるかどうかが決め手になります。よく「うちの子は落ち着きなくて、人の話を聞けない」あるいは「話せない」とおっしゃる方がいますが、その原因は親の側の対応にあることがしばしばです。そういうお母さんは、せっかく子どもが「ねえママ、きょう幼稚園でね…」と話しかけても、自分がそのときしていることに気をとられて、片手間に「ふんふん」と生返事をしたりしてしまいがちです。あるいはお子さんに「その言い方じゃわからない」とか「受験ではこう話さなくちゃだめよ」とか、非難めいたことを言ってしまうこともあるようです。そうではなく、きちんと向き合って、落ち着いて聞いてあげれば、子どもも一生懸命話しますし、お母様がどう答えてくれるんだろうという興味もあって、一生懸命聞く習慣ができてきます。人の話をちゃんと聞けるようになると、人がしていることや人がやったことを、尊重することもできるようになります。ご家庭でオセロゲームやトランプの神経衰弱をするとき、親が巻けてやることだけを気にしていると、いつも王様扱いでないと満足しない気分屋になってしまいます。上手な人や強い者から素直に学ぶことも親との関係からまず学ばないと、人を認めたり学んだりすることができない子になることがあります。

4 絵本を楽しむ(お話に親しむ)

ehon_hahako考査ポイント 想像力 [考査におけるこの習慣の重要性]絵本や紙芝居などに親しんでいると、それについて質問されたりすることに無理なく対応できる展開力や遊び心が育ちます。 注意点 絵を描いたり粘土で何かを作ったりしたあと、「その窓のある部屋は何の部屋ですか?」とか「その乗り物に乗ってどこへ行きたいですか?」と、急に質問されることがあります。そのとき想像のスイッチがすぐに入るかどうかが見られています。 名門小学校の25年度の具体例 立教小学校 絵本の読み聞かせをした後で、その内容についてたずねられたり、感想を聞かれたりする。 成蹊小学校 学習院初等科 東京女学館 雙葉小学校 面接などで「最近読んだ絵本で、いちばん好きなものは何ですか?」「いちばん好きな絵本についてお話してくれる?」「どんなところが面白かったの?」と質問される。  白百合学園小学校 窓枠だけが描いてある紙があって、「ここが見えたらいいなと思う景色の絵を描きなさい」と言われる。  ADVICE 伸芽会からのアドバイス 絵本の読み聞かせは、ご家庭で習慣づけた方がいいでしょう。子どもにとっては経験したことのない、面白い世界のお話がいっぱいあるので、それを通して想像力を高めたり、語彙を増やしたりすることができます。また、お母様の発する言葉に、じっと神経を集中させて聞くというのは、学習の姿勢を養います。絵本のページをめくる瞬間に、「次どうなるのかな?」と声をかけると、子どもはすかさず「こうなってると思う!」と反応してきます。そういったやりとりは、そこまでのお話を踏まえて発揮されますから、想像力や推察力もついてきます。よく、抑揚をつけて声色も使って読んだ方がいいのかと聞かれます。最初のうちはそれもいいのですが、受験期の年長さんくらいになったら、淡々と読む方がいいのではないでしょうか。子どもが自分でイメージを作ればいいわけで、お母様が代わりに作ってしまったら意味がありません。絵本とても大切ですが、くれぐれも使い方を間違えないように。たとえば、お話の記憶の対策に絵本を使うと、話を覚えることばかりに主眼が行き、その絵本がお子さんに伝えたかったこととは違うものにとらわれてしまいます。また、一般的に知られたおとぎ話や昔話は、常識というくくりでよく試験に出ます。たとえば桃太郎や一寸法師の絵と、そのお話に出てくるものを線でつなぎなさい、というような課題です。その対策として絵本を使用すると、絵本そのものを楽しむよりも、知識を得るためや、話を覚えるために絵本を使うようなことになるので、注意したいものです。

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