看護師がお子様の健康を守るためのアドバイスをお届けします。
秋は乾燥の季節。乾燥が引き起こす病気、体の冷えに気をつけましょう!
9月中旬になると比較的過ごしやすくなりますが、日中は暑く、朝夕は涼しいという気温差が激しい季節です。この温度変化は、体にとって刺激となり、体調を崩しやすいので注意が必要です。外出するときには必ず羽織るものを一枚持って出かけるようにしましょう。また夏の間の疲れや冷たいものの摂取のしすぎで胃腸の力が弱まり、抵抗力や免疫力が低下しています。規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠をとるようにしましょう。体の冷えは万病のもとです。涼しくなってからは、おなかには腹巻き、足首にはレッグウォーマー、首にはマフラーなどで、体が芯から冷えるのを防ぎましょう。また食べる物で体の内側からケアすることも大切です。食物には“体を冷やす食べ物”と“体を温める食べ物”とがあります。識別は難しそうですが、実は簡単にできます。温かい地域や夏に採れる野菜や果物は基本的に体を冷やし、寒い地域や冬に採れるものは体を温めるといわれています。これを目安に、秋から冬には“体を温める食べ物”を摂取しましょう。野菜は生のままではなく、温めてから食べるとよいでしょう。一年のなかで気管支喘息の症状が一番出やすいのもこの時期です。気管支喘息は、もともと気管支が弱いためではなく、体が刺激を受けることによりアレルギー反応を起こし、気管支の粘膜が腫れて気管が細くなり、痰が増えて咳が出る症状です。夏に活動していたダニなどの死骸を吸い込むことでアレルギー反応が起こり、発症するケースも少なくありません。秋はいつも以上にこまめな掃除を行いましょう。 ●伸芽’Sクラブ各校には看護師が常駐して、お子様の健康をきめ細かく管理しています。心配なことはお気軽にご相談ください。
さっそく活用したいお役立ちコラム 3 クーリングは太い血管を冷やすと効果的
夏の疲れからか、熱を出すお子さんが多い秋。身体状態を注意深く観察し、体を冷やすのは熱が上がりきってからにしましょう。熱の対処法は、脈の触れるところを冷やすのがよいとされています。脇の下のどちらか一方と両足の付け根を冷やすと効果的です(脇の下の両方を冷やしてしまうと、正確な体温が測れなくなってしまいます)。“冷えピタ”などの冷却シートのほかに、保冷剤を毛布などでくるんで使うのもおすすめです。保冷剤をタイツやストッキングに入れて体に巻きつけて固定します。