共働きのご家庭にとって、学童保育は欠かせないものです。大切なわが子が放課後長い間過ごす場所だからこそ、しっかりと選びたいもの。今回の特集では、安心して預けることのできる学童保育選びについて改めて考えてみたいと思います。伸芽‘Sクラブに通うご家庭には、海外赴任などで海外での子育て経験豊富なことは多いことから世界各国の学童事情にも触れながら、日本の学童保育の現状をまとめてみました。
学童保育の現状
「働くことと子育てを両立したい」―ここ数年、働くお母さんが増え、多くのご家庭が学童保育を利用するようになり、以前にも増して小学生が放課後、安心・安全に過ごせる学童保育が求められるようになりました。
さらに、ただ安全で安心して預かってもらうだけでなく、“宿題や勉強をしっかりみてほしい”“受験対策をしてほしい”“ピアノなどの習いごとをさせたい”など、ニーズが多様化してきたのが現状です。
こういった多様なニーズに対応し、民間の学童施設のなかには、伸芽‘Sクラブのように、宿題だけでなく中学校受験を見据えた学習カリキュラムを取り入れたり、預けながら英語などが学べたりといった施設が増えつつあります。
学童保育とは?
共働き家庭や母子・父子家庭の小学生の子どもたちの毎日の放課後(学校休業日は一日)の生活を守る施設が「学童保育」です。一般的に「学童保育」と呼びますが、地方自治体によっては、「学童クラブ」「留守家庭児童会(留守家庭児童室)」「児童育成会(児童育成室)」「子どもクラブ」「児童ホーム」「ひまわりクラブ」など呼び名はさまざまです。国(厚生労働省)は、学童保育を必要とする児童を「放課後児童」、学童保育のことを「放課後児童クラブ」と呼んでいます。
学童保育日本の「学童保育」は大きく3つに分類されます。 学童クラブ 自治体が運営する従来からの学童保育で、親が働いていることが条件。10歳未満(小学生3年生まで。一部の自治体では4年生以上も可能)の子どもが対象。預かり時間は、平日は下校時から18時がほとんど(自治体によって、18時半、19時までのところもある)。土曜日は9時~17時が一般的。運営は「公設運営(自治体による直接運営)」が最も多いが、最近では、自治体から委託を受けた保育園、NPO法人、民間企業による運営も増えてきている。小学校内や児童館に併設されているところが多い。 放課後子ども教室 公立小学校に通う全員が対象。親の就労とは関係なく利用できる。授業後の空き教室などを活用している場合が多い。預かり時間は、平日は下校時から16~17時(季節や、自治体によって異なる)。土曜日は、実施していないところがほとんど。利用料は無料がほとんどだが、一部、イベント時の工作費などがかかる場合がある。名称は各自治体によって異なる。自治体による直接運営(公設運営)が最も多いが、最近では、自治体から委託を受けたNPO法人、民間企業による運営も増えている。 民間学童保育 早朝や夜遅くまでの延長保育など、スケジュールに柔軟に対応し、夕食、習い事付きなど多様なサービスを提供している。親の就労の有無や、年齢制限は問わないところが多い。施設によっては、幼稚園・保育園の子どもを預かるなどさまざま。預かり時間は、平日は下校時から20時までの施設がほとんど(施設によっては22時まで・24時間・宿泊可能なところも)。夏休みや公立学校が休みの平日は、早朝から対応している。また、従来の学童と違い学習時間を設け、宿題や持ち込み教材の学習指導や、受験に対応したカリキュラム、習い事などの多彩なプログラムの提供で、子どもの能力開発や、学習習慣などを身につけることができる。夕食サービス、送迎、入浴など、働く親に代わって多様なサービスを提供してくれる施設もある。主に民間企業や塾が、自治体の助成を受けずに運営。 の種類