入学願書の文字はこう書く! 美文字願書のコツ 2
前回は漢字の書き方をご紹介しましたが、今回はひらがなについてお話しします。
ひらがな
日本語の文章のうち約7割はひらがなで構成されるので、ひらがなを美しく書けると願書の全体の印象が整って見えます。しかし漢字やカタカナのように一定の法則をあてはめにくいのが、ひらがなです。「あ」から「ん」までの46文字の特徴を一文字ずつ覚えることがベストですが、その中でいくつかのポイントをあげると次の3点になります。
【書き方のポイント】
① 曲線と直線を見極めて書く
ひらがなは一見して丸みがあり、曲線だけでできているように思えますが、よく見ると直線が混じっているものがあります。
どこからどこまでが曲線で、どの部分が直線になっているのかを見極めてから書きましょう。
② 途中に、はね、折れがある場合は、そこでいったん止まってから方向を変える
はねを省略すればメリハリがなく、折れを曖昧に書くとだらしのない印象になります。「そ」と「ろ」や「わ」と「れ」もまぎらわしく、読みにくい字になります。
はね、折れの地点でしっかり止まることによって、次に進む方向を見定めることができます。
③ 結びは平たく小さめに
ひらがなには結びのある字があります。上から下りてきて最後に左方向に直角に曲がり、小さく上にカーブしながら右下に着地するイメージです。この部分を形よく書くことで、文字のバランスが安定します。
美文字のヒント
【筆記用具の選び方】
願書もふくめて正式な書類には万年筆が適切ですが、使いこなすにはむずかしさもあります。そこで、書きやすいボールペンや、細めのサインペンもお勧めします。
筆記具選びのポイントは、
【1】 願書の紙質との相性がよいものを使いましょう。ひっかからず、にじまないものが適切です
【2】 インクの色は、「ブラック」か「ブルーブラック」にします。どちらかといえば、ブラックのほうが無難でしょう。
【3】 線の太さに配慮しましょう。今は0.1ミリ単位で多様な種類があります。願書の罫線の太さや、伝えたい内容との兼ね合いで、ちょうどよいものを選びましょう。細いと弱々しい感じになり、太いと画と画の間がつぶれてしまいがちです。