自分以外の子の気持ちを汲み取る
CASE4 自分勝手に仕切ろうとする
○自分のやりたいことだけを主張する
伸芽‘Sクラブでは、1歳児から幼稚園の年長児まで、異年齢同市が一緒に活動します。すると自然に年長者が「こうして遊ぼう」とリーダーシップをとって、小さい子に声をかけます。そうして育った子は、自分が年長になった時に小さい子に同じことをすることができます。このように、面倒をみたりみられたりしながらよい発達をしていくのは、非常に望ましいことです。
しかし、別の遊びをしたい子もいるのに、ああしろこうしろと押しつけるのはリーダーシップとは言えません。「わがまま」というマイナスになります。お友だちを否定して強引に何かさせようという様子が見られた場合、先生方はどのように対応するのでしょうか。
「どうすればみんなと楽しく遊べるかな?」と、子どもたちに考える時間を与えます。『○○ちゃんはこれをやりたいと思っているけど、他の人はどうかな?』と問いかけ、どちらの言い分も聞いてから話し合いの場に持っていきます。みんなの意見をうまく出しあって、どうすればいいのかを考えさせます。
お友だちがやりたい気持ちを汲み取る思いやりや優しさ、相手の気持ちに立つということも学んでほしい、と先生は続けます。
「一緒に遊ぶ」「時間を決めて交代する」とか、子どもたちなりの案が徐々に出てきます。「じゃあ、それでやってみようか」と一度試させます。でも、どうしてもわがままを通したくて主張をしつづける子もいます。そんな時には「このままではお友だちと仲良く遊べないね……どうしたらいいだろうね」と少し一人で考える時間を作ったりします。
いつも仕切りすぎるタイプの子が、お友だちの意見を取り入れて何かを決めることができたら「すごいね!」とほめてあげます。そうすると、お友だちのことも聞いてあげると、すごくいいんだな、と子ども自身が覚えるきっかけになるんです。
みんなで話し合いをさせれば解決策は出てくると、先生方は口を揃えます。先生方がああしなさい、こうしなさいと言うのではなくて、なるべく子どもたちから、どういうやり方がいいのかを引き出し、まとめるように気をつけているそうです。
もめてくれるのは保育者にとってはチャンスです。お子様に自分の思い通りにばかりにはならないということを知ってもらうことで、成長を図れますから。