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しんがかい通信 mave 春号 2015|この問題できるかな? vol.8

"名門小学校の入試問題に挑戦! 伸芽会教育研究所監修"

白百合学園小学校編【2015年度出題例】

問題
マス目におはじきが置いてあります。言われた数だけおはじきを置いて、縦でも横でも斜めでもおはじきが1列に並ぶような置き方を考えましょう。
① おはじきを1個置いて、縦、横、斜め、どこかが1列に並ぶようにしましょう。
② おはじきを1個置いて縦、横、斜めの内、2列が並ぶようにしましょう。
③ おはじきを2個使って、3列とも並ぶように置きましょう。

■おはじきを置く場所は、①右列の下段 ②右列の中段 ③左から2列目の最上段 および左から3列目の2段目

2015年度 白百合学園小学校 ~推理・思考の問題から~

ペーパー図形の問題を理解するためには、実際にどうなるか試すことが大切です。

gatag-00003003入試問題の中でも最も問題が多く、多種多様な内容となっているのが推理・思考の項目です。折り紙を切って開くとどうなるかという対称図形、2枚を重ねるとどんな模様ができるかという重ね図形、また鏡に映った正しい絵を選ぶ鏡映図など、考える問題は例をあげればきりがありません。この領域の問題は、練習を繰り返せばできるようになるのでしょうか。また、むずかしいからといって早くから準備に取りかかることが必要なのでしょうか。
子どもの受験準備に携わったことがある大人なら誰でも、ようやく理解させることができたと思う問題が、次の時には「あれ、なんでできないの!」というような結果になる経験をしたことがあるはずです。子どもにとってペーパー上の問題はただでさえ抽象的なもので、現実感のないものになりがちです。ましてや推理の問題は、もしこうなったら?という仮定の話になってくるので、その時の設問や状況の理解がより必要なのです。いくらその問題ができるようになってもポイントが分からなければ、設問や状況が変わった時に正解できないのが、推理の問題といえるでしょう。上に挙げた問題は、五目並べやオセロといったゲームの経験があれば、理解がずっとたやすいものになります。対称図形でも重ね図形でも鏡像でも、まず、どうなるか?という疑問を持つ姿勢と、こうなるかなという推論、そしてやってみるという3段階を踏むことがきちんとした理解に結びつきます。実際に失敗する経験もとても大事なことです。本当の考える力をつけるために、正解を教え込むことは避けたいものです。

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