入学願書の文字はこう書く! 美文字願書のコツ 1
合格するために学校に提出する手書きの書類―それが願書です。
手書きの文字は、それだけで特別な印象をもたらします。書いた人に対して信頼や親しみを感じたり、反対によそよそしさや粗雑さを感じたりもします。
幼稚園や小学校入試では、願書を手がかりに、両親の考え方とともに家庭背景が見られます。この機会に、見た目の字の美しさだけでなく、マナーとして文字の書き方を学んでみてはいかがでしょうか。文字を通して「自分たちの家庭環境はこうです」と、自信を持って言えるようにしておきたいものです。
普段何気なく書いている自分の字には、どんな特徴があるでしょうか。丸い字、角張った字、小さな字……ここでご紹介する書き方を参考にそのクセをチェックし、バランスのよい文字が書けるとようにしてください。受験が近づくにつれ、焦りや不安が出てくることと思いますが、字の練習は心を落ち着けてくれますので、一石二鳥です。
願書は誰もが読みやすいと感じる楷書で書くのが基本です。整った字で書かれた願書には、次のような効果があります。
教養が高いと思ってもらえる
→家庭への安心感、信頼感が生まれる
誠意、敬意が伝わりやすい
→入学意欲が高いと感じ、好感度が高まる
ほかの願書よりも目立つ
→どの子であるか、名前も印象に残る
願書に美文字を書くためのいくつかのコツを、これから3回に分けてご紹介します。
第一回目は漢字の書き方です。
【書き方のポイント】
丁寧で整った楷書を書くには
① 文字の止め、折れ、払い、はねをしっかりと。
画と画をくっつけるべきところは、しっかりくっつける。女性は折れをしっかり書かず、丸める傾向があるので注意。
② 横画は少し右上がりに。
ただし、上げすぎると印象がきつくなります。真横だと穏やかさを表現できます。ちょうどよい角度になるように。
③ 画の間隔を調整する。
極端に狭くなったり広くなったりしないように、バランスよく筆を選びましょう。
美文字のヒント
筆記具の持ち方
字がうまく書けないのは、筆記具の持ち方が正しくなく、安定していないせいかもしれません。筆記具は親指と人差し指で持ち、裏から中指で支えるようにするのが基本です。また、机に手首と手のひらの側面を軽くつけて安定させ、3本の指の曲げ伸ばしでコントロールします。