看護師がお子様の健康を守るためのアドバイスをお届けします。
環境が変化する春は、お子様の健康を守るよい習慣づくりを心がけましょう
入園・入学・進学などの環境変化があり、気温の変化も激しい春は、お子様が体調を崩してさまざまなウイルスに感染しやすくなる季節です。砂遊びや粘土遊びをした手、ドアノブや手すりを触った手から鼻や口に入ってくるウィルスを防ぐことは、“正しい手洗い”から始まります。石けんを上手に泡立てることができないうちは泡ソープを使い、まず指先と手の甲、次に指の間と親指のまわり、手のひら、手首の順に水を流しながら洗いましょう。目安は約20秒。意外と長く感じるはずですが、さっと洗うだけでは細菌やウイルスがとれません。ご自宅でお母様が数を数えながら、「爪のなかのクレヨンやお砂はなくなったかな。バイキンがなくなって気持ちがいいね」と声かけをし、「手洗いは気持ちがいい」という意識づけをしてあげてください。そして最後は、きれいなタオルで拭くことが大切。入園・入学を機に自分のハンカチをもつことも習慣づけましょう。
また、春先は花粉やほこりで鼻水がなかなか止まらないというお子様も多いもの。鼻水を軽視して放置しておくち、鼻腔内の細菌が増殖して急性副鼻腔炎や中耳炎を引き起こすこともあります。長引いていたら耳鼻科でこまめに吸引してもらいましょう。3,4歳になると自分で鼻をかむ練習ができるようになりますから、ハンカチと一緒にティッシュをもち、こまめに鼻をかむ習慣も小さいうちから身につけておきたいものです。鼻をかむときは口から息を吸って片側の鼻を押さえ、片方ずつ、ゆっくり、何回にも分けてかむのが基本。両方一度に強くかむと鼻腔の粘膜を傷つけ、鼻血や、細菌感染の原因にもなりますから注意しましょう。
●伸芽‘Sクラブ各校では看護師がお子様の健康をきめ細かく管理しています。心配なことはお気軽にご相談ください。
さっそく活用したいお役立ちコラム 7 お子様がなかなか寝つかないときは……
環境が変化すると、お子さまは興奮してなかなか寝つけないということがあります。そんなときは、寝かしつけたい時間の2時間前に入浴をさせると効果的です。入浴によって体が温まりリラックスしてからは、体温が下がるに従って自然と眠くなっていくもの。その時間がおおむね2時間だといわれています。入浴すると皮膚の末梢血管が広がり、皮膚表面に血液が集まって胃や腸の運動が抑制されてしまうため、食後に入浴する場合は、30分程度あけてからがおすすめです。食事・入浴・就寝のリズムを作ることがお子様の健康づくりにつながります。