特集 2014年度小学校入試までラスト1カ月 小学校入試直前対策 ここがポイント!
いよいよ間近に迫ってきた小学校入試本番。
ご家族の不安や緊張もピークになる頃です。
今回は、事前の準備や当日の対策や心構えなど、これだけは押さえておきたいというポイントについてお伝えします。
小学校入試までのラスト1カ月でやるべきことを整理して、本番で実力を発揮し、最高の結果を手に入れることができるよう万全のコンディションで臨みましょう。
入試までのスケジュール表を作り、情報共有することが、共働きご夫婦の有効な直前対策
入試までの限られた時間を有効に使うために、スケジュール表を作ることをおすすめします。「いつまでに何を準備する」という必要事項とともに、お子様の日々のようすも書き入れておけば、仕事で忙しいご夫婦でも情報を共有することができます。
入試直前になると、「ここが足りない、もっとやらないとダメ」とお子様の欠点に目がいきがちですが、直前期は自信をもたせることがお母様の役割です。お子様の長所は普段の生活のなかではぐくまれているはずですから、まず幼稚園や伸芽、Sクラブの先生にこの1年の成長ぶりや最近できるようになったことを聞いてみてください。その情報を面接対策としてご夫婦で活用すると同時に、お子様にも「先生がこんなところをほめていたよ」と伝えて、自信をもたせてあげましょう。そして、入試までの数少ない休日はお子様と出かけ、お母様の指示で買い物の手伝いをするなどの体験を増やすことも大切です。話をしっかり聞き、指示を理解できたときは、ほめてあげましょう。お母様とお出かけするとほめられるという体験をインプットしておくことも、入試当日のお子様のモチベーションアップにつながります。
働いているお母様は、お子様を預けている間の微妙な体調の変化に気が付かないことがあるものです。微妙な体調の変化に気がつかないことがあるものです。万が一を考え、入試の二週間前までにはかかりつけ医に相談し、体調を崩したときに服用できる薬を処方してもらっておくと安心です。また事前に受験する学校へ行き、周辺の様子やトイレに行きたくなったときに利用する場所などを最終確認しておくとよいでしょう。
普段の生活リズムを崩さないように、入試前日でもいつもと同じように幼稚園や伸芽、伸芽‘Sクラブに登園するほうが、お子様も緊張しないものです。
入試直前期 心身のコンディションを整え学習の総仕上げ
受験を直前に控えたこの時期は、お子様の心と身体の状態に気を配りながら、日々の学習を続けていくことが大切です。苦手箇所の克服に重点を置くよりも、できる問題を多くこなし、自信をつけてあげるほうがよいでしょう。
また問題に慣れすぎて、思い込みで解いてしまいがちなので、最後までしっかり指示を聞く練習も必要です。
先輩お母様の体験談 <入試直前期>
GOOD
願書の提出日や受験日程など、一連のスケジュールを大きな紙にまとめ、家に貼っておきました。やるべきことがひと目でわかり、心にゆとりが生まれました。
GOOD
多忙な直前期でも、趣味のフラワーアレンジメントは毎週欠かさず通っていました。母親のストレス発散の場をつくることも大切だと思います。
NG
一通しかなかった願書で書き損じをしてしまいました。慌てて取り寄せ、期日には間に合いましたが、2部以上購入しておくべきでした。
NG
入試直前に主人が風邪を引き、子どもにうつさないかヒヤヒヤしました。子どもだけでなく、家族の健康対策も大切だと痛感しました。
相談1 受験直前はどのような学習方法がいいのでしょうか?
アドバイス
直前期になると問題に慣れすぎるあまり、指示を最後まで聞かずに思い込みだけで解いてしまうことがあります。対策として、たとえばこれまで赤一色で描いていた解答の印を、○は赤、△は青、□はみどりで書くなど条件を増やし、問題を最後まで聞く練習をさせましょう。複雑な問題ほど最後まで指示をしっかり聞いているかどうかで、正誤の差がつくことがあるからです。
また、ペーパーに集中しがちなこの時期は子どもを飽きさせないためにも、長時間同じことばかり続けるのではなく、学習時間を短く区切りいろいろなテーマに取り組むよう心がけてください。
ここがポイント!
最後まで指示を聞く習慣を!
相談2 入試直前は子どもを叱らないほうがいいのでしょうか?
アドバイス
子どもにどうしてもナーバスになりがちなこの時期にはどう接したらよいか悩むことも多いと思いまが、必要だと判断した場合にはしっかり叱ることが大切です。たとえばテレビを見たり、ゲームをするのをやめると決めた時間になってもぐずる、といった場面ではきちんと叱ってください。決めたルールを守ることは大人になっていく上でも必要なことなのです。ただし、叱る際には「何で守れないの」と問い詰めるのではなく、「決めたことは守れるはずよね」と子どもを信頼してあげるような言い方を心がけましょう。
ここがポイント!
子どもの状態を見極めて叱る
相談3 体調管理で大切なことは何ですか?
アドバイス
ベストコンディションで臨むことが、受験で最も大事なことです。試験がある10、11月は季節の変わり目ですので特に注意が必要です。ただ過保護になりすぎないようにしましょう。子どもが少しでも疲れた顔を見せると、すぐに「今日はもうやめよう」と考えるお母様もいますが、それではすぐにあきらめるクセがついてしまいます。体力をつけるためにも、多少無理をさせることもときには必要です。日ごろからお子様の言動や顔色を見極め、「我慢させる」「休ませる」の判断基準を作っておくとよいでしょう。
また、手洗いやうがいを一人でできるなど、お子様自身で体調管理できるよう促してください。
ここがポイント!
子ども自身の自覚を促す
考査当日
十分な余裕をもちリラックスさせて会場へ
当日は子どもに考査を意識させすぎず、普段通りに過ごすことを心がけましょう。電車などの遅延を避けるため、最寄り駅には十分な余裕をもって到着するようにしましょう。早く着きすぎてしまうと、子どもが飽きてしまうので注意してください。
会場のトイレは混むことが多いので、公園で用を済ませたり、遊ばせたりしてリラックスさせてから、15~20分ほど前に会場へ入るとよいでしょう。
会場に入ると緊張して寡黙になりがちですが、心に余裕をもち、「今日はどんなおもしろい問題が出るかな?」「小学校の先生はどんなお話をしてくれる人かな?」といった意欲をはぐくむ言葉をかけるようにして楽しい雰囲気作りを心がけてください。
また考査後は、「どうだった、できた?」と聞くのではなく、「どんな絵を描いたの?」とお子様の話を聞き、「がんばったね、楽しかったね」とねぎらい、次の考査へのモチベーションをあげることも大切です。