名門小学校の入試問題に挑戦! 伸芽会教育研究所監修
名門小学校が求めるのは、知識を詰め込んだ頭でっかちな子どもではなく、発想力豊かな子どもです。
名門校の入試問題には、子どもの発想力を伸ばすヒントが詰まっています。ぜひ挑戦してみてください。
早稲田実業学校初等部編【2013年度出題例】
問題
各自の机の上にはきれいな水の入った大きな桶が2つ、ふきんと水色の紙が置いてある。真んなかの大きなたらいのような容器には泥が入っていて、そのなかに海の生き物のおもちゃ(宝物)が入れてあり、各自の椅子の背にレインコートがかけてある。
レインコートを着て、泥のなかから宝物を3つ探して、青いテープの貼ってある桶の水できれいに洗ってください。宝物はふきんで拭いて水色の紙の上に置き、ふきんはもうひとつの桶の水でゆすいでから戻しておきましょう。全部終わったらレインコートを脱いでたたみ、椅子のところにかけて置いてください。
※1グループ全員で一度に行う。
2013年度 早稲田実業学校初等部 ~生活習慣の問題から~
目の前の状況に応じて、自分なりの判断や行動ができることが大切です。
早稲田実業学校初等部の入試で毎年のように出題されるのが生活習慣の課題です。自立を重視する学校らしく、いろいろな場面でどのように自分なりの判断や行動ができるかが見られます。
グループによって課題の内容が違いますが、それは、何かができなくてはいけないということよりも、目の前の状況に応じた行動をとれることが望まれているということでしょう。また幼児期の子どもたちは、ひとつの活動に夢中になってしまうと次にすることを忘れてしまいがちです。この課題では一連の行動に意味がありますから、手順を自分で考えながら必要なことを行っていく、その取り組み方が大切です。レインコートを着たあとはどのように行ってもよいのです。泥のなかの宝探しに一生懸命になる子も、几帳面にひとつとっては洗ってを繰り返す子もいます。この課題では「宝探し」といったテーマで、日常しているような活動がしっかりできるかと同時に、指示通りかつ手順を考えて行動できるかがポイントです。正解を導くことよりも、行動のなかから学ぶ普段の姿勢が問われます。