名門小学校の入試問題に挑戦! 伸芽会教育研究所監修
名門小学校が求めるのは、知識を詰め込んだ頭でっかちな子どもではなく、発想力豊かな子どもです。
名門校の入試問題には、子どもの発想力を伸ばすヒントが詰まっています。ぜひ挑戦してみてください。
暁星小学校編【2011年度出題例】
問題1
左の虫カゴの中に入っている虫を持っていましたが、お友達に虫をあげてしまったので、矢印のすぐ右側だけ残りました。お友達にあげたのはどの虫でしょうか。あげた虫が全部描いてある四角を右側から選んで○をつけましょう。
問題2
左の虫かごの中に入っている虫を持っていましたが、お友達から何匹かもらって矢印のすぐ右側の虫の数になりました。では、お友達にもらったのはどの虫でしょうか。もらった虫が全部描いてある四角を右側から選んで○をつけましょう。
2011年度 暁星小学校 ~観察力・話の理解から~
言葉を理解する力は 社会とつながるうえでもっとも大切な力です
小学校の入試問題というと、難しいペーパーの問題ばかりと思う方も多いと思いますが、子どもの興味を惹くような身近な素材が出題されることが多いものです。
たとえば、暁星小学校では、子どもの好きな“虫”をテーマに2つの虫かごを比べ、4つの選択肢から正解を選ばせる課題が出題されています。
ここで問われているのは、目で見る力、問題を聞き取る力、考えて解答する力など、総合的な力です。小学校入試は文字を使うことがなく、言葉だけで指示されるので、言われたことを理解する力やイメージを作る力が求められます。数が数えられるから、あるいは絵を見ることが得意だからといって必ずしも正解できるとは限りません。入試に限らず物事にどれだけ興味を示せるかは、周りのものからいかに多くの情報を得られるかに関わってきますし、言葉を理解する力は社会とつながるうえでもっとも大切な力となります。正解できるかだけでなく、どのようなことに興味を持ったり気づいたりしているか、問題を通してお子様の成長の度合いを実感してみてください。