お悩み。
小学一年生の男の子、夜尿症です。水分制限などをしましたが、治りません。私もイライラがつのり、しかっても治らないのは分かっていながらつい声を荒げてしまいます。
お答えします。
オネショは当たり前。受け入れて気を楽に。
わたしは医学的な知識はないので、もしかしたらとんちんかんな回答になってしまうかもしれません。ただ、母親として3人の子どもを曲がりなりにも育ててきた経験からいうと、子どもとオネショは、切っても切れないものです。たぶん、10歳前後まではつい夜に“おもらし”をしてしまうことは、ごく当たり前のことでしょう。
ただ、夜尿症と、“症”がつくからには病的な何かを親御さんが感じていらっしゃるのでしょう。だとしたら、専門医に相談することが大切だと思います。医師でもないわたしに言えるのは、まずは親御さんの心の持ちようを転換してみてはということぐらいでしょうか。夜尿は良くないこと、治さねばならないものという見方を変えて、してもいい環境を整えることに心を砕いてみてはどうでしょうか。オネショシーツを敷くとか、バスタオルを何枚も枕元に用意しておくとか。夜尿で死ぬことはありません。他人に迷惑をかけたりもしません。“どうってことないよ”というメッセージを子どもさんに送ってあげてください。
●2011年10月1日(土)朝日新聞朝刊掲載分を転載