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この問題できるかな? vol.9|名門小学校の入試問題に挑戦! 伸芽会教育研究所監修

慶應義塾幼稚舎編【2015年度出題例】

問題
机の上に「海の生き物」と「陸の生き物」の絵カードが裏返しに置いてあります。
グループの中から2人ずつ前に出て、積んであるカードを1枚とって、前にあるカード立てにみんなに見えるように立てましょう。自分たちはカードを見てはいけません。
「私は誰でしょう?」と言ったら、グループの他の人はその生き物についてヒントを言ってあげましょう。答えがわかったら、机の上のベルを鳴らし、2人で相談してみんなに発表してください。

※正解したら次の2人と交替し、カードが全部なくなるまで続け、早く終わったチームの勝ちとなります。

2015年度 慶應義塾幼稚舎 ~行動観察の問題から~

自分だけでなく、チームのためにという意識が育っているかが大切です。

gatag-00006250慶應義塾幼稚舎の行動観察では、今年度も、しりとりゲームや、大工さんゲームのようにさまざまな集団ゲームが行われました。それぞれのゲームには約束がありますが、ゲームの進め方についてはあまり細かい指示がないのも幼稚舎らしい出題の仕方です。
上の課題では、まず約束として自分たちはカードを見ないこと、ヒントを言う際は生き物の名前は言わないこと、答えを言うときは2人で相談して答えることなどがあります。人と一緒に楽しんでゲームに参加するためには、ルールを守って活動できることが大前提です。その上でチームとしての連帯意識を持たせるために、勝ち負けがあることも子どものモチベーションにつながります。自分だけでなくチームのためにという感覚も育っているでしょうか。幼児の集団行動としては、かなり高度ですが、ゲームの流れをしっかりつかむと同時に、生き物についてのヒントも自分の言葉で言わなければなりません。知識として知っていることも他の人に伝わるように言えるでしょうか。また人と重複しないように言うこと、上手なヒントの出し方ができるかも表現力の一部です。
ご家庭でもヒントを出しあいながら、「私は誰でしょう」ゲームをやってみてください。生き物に限らず、果物や野菜、身の回りの道具でもよいのです。あらかじめ言葉のカードを作っておき、引いたカードを見ずに相手に渡し、ヒントを出してもらいましょう。うまく言い当てられた時は、おはじきなどのチップをもらえることにして、ゲーム的な雰囲気を出してください。
他人と上手に遊ぶための遊び心を、まずご家庭の中で培っていきましょう。

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