質問をよく聞き取り、はっきりと的確に答える― 一つひとつが全て入試本番での実践に繋がります。
「今日は初めに、皆さんのお母さんについて教えてください」
夏の終わりにスタートする、面接での表現力を高めるための授業です。
「わたしのお母さんは、車の運転が上手です」「ぼくのお母さんは…」
最初からははきはきと話ができる子もいれば、少し口ごもってしまう子も。
そのたびに先生が適切な声かけをし、テンポよく再度チャレンジさせていきます。
あなたがほめられる時はどんな時?叱られる時は?
気持ちがほぐれるにつれ子どもの声も徐々に大きく張りのあるものになり、ユニークな答えが飛び出します。
発言に慣れてくれば、場所を変えて今度は本番の面接を模した実践です。
名前を呼ばれたら先生の机へ移動し、一対一で対面して質問に答えます。
元気のよい子どもたちの「こんにちは!」という挨拶が室内中に響きます。
何人家族ですか?家族そろってどんなところへお出かけしますか?
家族みんなで大切にしているものは何ですか?
先生との一問一答では、質問されたことを正確に聞き取る力と同時に、相手に聞きやすい声で答える力、自分の言葉で考えを表す力を培います。
挨拶や所作や言葉遣いといった基本的なマナーはもちろん、年齢相応の積極性や、初対面の人とも話のできる柔軟性も高めます。
ここで養われた力が、本番に向かう試験直前期の子どもの自信に繋がっていくのです。