ハサミで切る、お手本通りに色紙を折る、穴をあける……。 先生のお話をしっかりと聞きながら、手先の作業を楽しんで行います。
「きょうは、世界でひとつしかない時計を作りましょう!」
制作開始が待ちきれない子どもたちは、さまざまな材料や道具に興味津々の様子です。
まずは12時、3時、6時、9時のところにオレンジのシールを貼って、その間に黄色のシールを2枚ずつ、均等に貼っていきます。
一度にたくさんの指示を正確に理解し、時間内に順に実行するのは難しいもの。
「間違えても、やり直して大丈夫よ。がんばってやってみよう」
今回は、鳩時計ふうに飛び出すしかけや振り子もつけるユニークな時計です。
「時計のおうちに入る大きさで、好きな絵を描いてね」
目的や条件に応じて絵を描くことができるようになるのが年中児。
サイズに合わせて描いた絵を切り取り、モールをつけてしかけを作ります。
制作を通して巧緻性を高めるとともに、<モールで巻く><切りくずをほうきで掃く>などの言い回しに馴染ませるのも授業のねらいです。
自分の手を動かしながら聞き取った言葉は、生きた語彙として子どもの中にしっかり根付いていくのです。
さまざまな道具を用いて工夫しながら体験するなかで最後までやり遂げる達成感を得ることができる、伸芽会の制作授業。
上手にできたね! 満足そうな子どもたちの笑顔が光ります。