「どうしたら早く、少しでも高く、積むことができるだろう?」 簡単なように見えて実は推理・思考力を問われるゲーム。 ドキドキわくわくしながら、お友だちとの協調も学びます。
「積み木を使ってレースをします。まず赤チームと青チームに分かれましょう」
さっそく相談を始めた子どもたちは、先生の指示なく、2つのチームを作ることができました。
かごの中に用意された積み木を1つ2つ取って、1つを机の上に積み、1つは椅子に置きます。
高く積み上げられたチームが勝ちというルールです。
「準備はいい? よーい、スタート!」
正方形、円筒、三角筒、長方形などから、ゲームに適した積み木を選ぶ必要があります。
また、それぞれに数の限りがあるので、1人が長方形を2つ取ってしまうと、1つを椅子に無駄に置かなくてはならず、チームとして高く積み上げることができなくなります。
どうすれば、素早くスムーズに良い結果を出せるでしょうか……?
近年、慶應義塾幼稚舎の考査のメインとなっている、集団の様子を見る行動観察。
生き生きとした個性に加え、協調性やリーダーシップなども問われています。
1回戦のあとの作戦会議で自分の意見を述べ、チームを引っ張ろうとする男の子。
順番待ちで整列できない子に「ちゃんと並んで待とうね」の言葉をかける女の子。
積極的なお友だちとのかかわりあいを要するシーンが続いていきます。
最後に先生チームと子どもチームの対決です。
先生たちとのやり方を見せることで、子どもたちに気付きを促しているのです。
身体と頭を目一杯使ったゲームから、慶應で求められる資質が開花していきます。