順序立てて問いを投げかけ、 自分の内面を表現する力を伸ばします。
―何をしている絵なのかな?
「太陽に近づいているところ」
―太陽に近づいて何をするのかな?
「太陽の温度を測ってみたい」
―どうやって測るの?
「宇宙飛行士になって!」
これは、慶応義塾幼稚舎選抜クラスの授業のひとこまです。
今日の課題は、「大きくなったら挑戦してみたいこと」。
大きな画用紙いっぱいに、色鮮やかで個性あふれる世界が広がります。
慶応義塾幼稚舎の入試では、発想力を問う想像画がよく出題されます。
自分でイメージを膨らませ、それをまとめ上げる力に加え、何を描いているのか、自分の言葉で説明する力が求められます。
夢中で絵を描く子どもたちに、教師は一つひとつ順序立てて質問を投げかけ、核心の言葉を引き出していきます。
子どもたちは質問に答えるなかで、創作の楽しさと、自分の内面を絵や言葉で表現する術を学んでいくのです。