みんなで役割を決め、歌や踊りを楽しむ劇遊びは、 豊かな人間性をはぐくみます。
「サルとカニに分かれて、さるかに合戦の劇をやります」
先生の声に応え、子どもたちの明るい声が教室に響きます。
しかし、なかなか役が決まらず、輪になって相談を始める子どもたち。
進んで話し合いに参加して、自分の意見が言えるでしょうか。
自分がやりたい役をお友だちにゆずれるでしょうか。
役が決まったら、画用紙とクレヨンでサルとカニのお面づくり。
そして、先生のピアノに合わせて歌と振り付けを練習します。
♪昔むかしがあったとき、早く芽を出せカキのたね―
真っ赤なカキが、とんとなったとさ―
練習の後は、お迎えのお母様、お父様へお披露目です。
どんなところをがんばったのかを子どもたちが発表すると、ご父母も思いがけないプレゼントに感動の言葉を伝えます。
親子の心の交流が深まる瞬間です。
積極的に参加し、役柄や演技に取り組む協調性と表現力。
人前で発表する緊張を乗り越え、楽しめる度胸。
劇遊びなどの行動観察の授業は、受験によらず、豊かな人間性をはぐくむ要素がたくさん盛り込まれています。