人と違うことが認められる土壌があれば、子どもたちは豊かなことばで語り始めます。
夏だとひと目でわかる絵を描きましょう。できた人から前に出て、何を描いたか発表してください―。
先生の指示で始まるこの授業は、<発表・言語表現>がテーマ。
描き終わった子が次々と手を挙げ、黒板を背に発表を始めます。
自分の考えを大勢の前で話すのは、大人でも勇気のいること。
人と違ったらどうしよう。人と違ってはいけない。
そんな意識は、自由な発想と考える芽を摘み取ってしまいます。
伸芽会では、生きる土台となる「話す力」をはぐくむために、人と違うことを恐れない、人と違うことが認められる土壌をつくっています。
「とっても大きいクワガタをアミで捕まえているところです」
「夏休みに妹と海で泳いでいるところを描きました」
自分の考えを伝える楽しさを知った子どもたちは、溢れるように豊かなことばで語り始めるのです。