わかること、できること、ほめられること。これらが子どもの意欲を生み出します。
「じゃあ、今日は運動をしまーす」
「はーい」
元気な声が教室中に響きます。
子どもたちにとって、運動は楽しみな授業です。
「両腕はしっかり伸ばしてね」
「そこはあせらずゆっくりと」
「足は曲げないほうがやりやすいよ」
先生から的確な指示が飛びます。
運動が苦手な子も、得意だけど失敗してしまう子も、先生のアドバイスで少しずつコツをつかんでいきます。
運動・リズムで問われるのは、身体能力だけではありません。
説明を理解し、その通り行っているか。リズムを聞きとり、合わせているか。自分の順番が来るまで、他の人の演技をきちんと見ていられるか。
そうしたことも重要です。
「いまのよかったね。上手だったよ」
うまくいったとき、先生の言葉で子どもの顔がほころびます。
そして、運動がさらに好きになっていくのです。